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あなたが消えない
第1章 憂鬱な日々
あなたは今どこにいるんですか?

あなたは今何をしていますか?

窓を開けてベランダから下を覗き込んでも、玄関を飛び出して階段を降りても、あなたの姿は見えません。

もうここには居ない事も分かっているのに、それでもあなたの姿を探してしまう。

私の耳にはあなたの声がまだ聞こえているから。

私の胸にはあなたへの想いが残っているから。

「愛してる」の言葉だけで…

今も私はこの場所から独り、苦しんでいる。

離れられずにいる。

忘れられる方法が有るならば、教えて下さい。

あなたが消えない…

あなたが消えない…

あなたが消えない…

閉じられた瞼から、あなたへの涙が零れ落ちる。
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