この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
あなたが消えない
第7章 堕ちる
「一つ言っておきますよ。あなたとうちの妻は全くもって違う生き物ですよ。羨むだなんて、僕があなたを見て妻を恋しがってるとでも言いたいようだが、全然違う」
「あなたの言い方は失礼ですよ」
私は強気で逆らうと、
「あなたのが失礼ですよ」
言い返されて、また私は恥ずかしくなり黙った。
「仕方ないですねぇ、じゃあ何故僕があなたの挑発に手を出すのか、教えてあげますよ」
永津さんは私の腕を強く引っ張るから、
「いや!やめて!」
抵抗するが。
目を細めて私を見たかと思えば、笑って言った。
「あなたが僕を欲しがるからだ」
はぁっ?
「そっ、そんな事ない…」
私はその腕を振り払おうとしたが、永津さんは、 更に視線を強く合わて言った。
「こないだの出来事で、あなたは僕の言った通り自分から出向いて来た…それは何故?」
視線をそらせない。
その先の言葉に引き寄せられる。
「しっ…知りたくなったから」
私の心を読まれる前に、先に言われてしまう前に出た言葉だった。
「僕の何が知りたい?知ってどうするんですか?その意味は?」
永津さんは、焦らすようにわざと頭を傾げた。
「答えられないなら、僕が答えてあげますよ。あなたが知りたいのは、僕のキモチでしょ?そのキモチがむしろ欲しいんでしょ?」
「…!」
何も言い返せない。
私の耳元に、永津さんは自分の口元を近付けて言った。
「俺ノ事ガ好キダカラ…でしょ?」
私は、瞳孔が開いた。
ドクッ…ドクッ…ドクッ…!
「あなたの言い方は失礼ですよ」
私は強気で逆らうと、
「あなたのが失礼ですよ」
言い返されて、また私は恥ずかしくなり黙った。
「仕方ないですねぇ、じゃあ何故僕があなたの挑発に手を出すのか、教えてあげますよ」
永津さんは私の腕を強く引っ張るから、
「いや!やめて!」
抵抗するが。
目を細めて私を見たかと思えば、笑って言った。
「あなたが僕を欲しがるからだ」
はぁっ?
「そっ、そんな事ない…」
私はその腕を振り払おうとしたが、永津さんは、 更に視線を強く合わて言った。
「こないだの出来事で、あなたは僕の言った通り自分から出向いて来た…それは何故?」
視線をそらせない。
その先の言葉に引き寄せられる。
「しっ…知りたくなったから」
私の心を読まれる前に、先に言われてしまう前に出た言葉だった。
「僕の何が知りたい?知ってどうするんですか?その意味は?」
永津さんは、焦らすようにわざと頭を傾げた。
「答えられないなら、僕が答えてあげますよ。あなたが知りたいのは、僕のキモチでしょ?そのキモチがむしろ欲しいんでしょ?」
「…!」
何も言い返せない。
私の耳元に、永津さんは自分の口元を近付けて言った。
「俺ノ事ガ好キダカラ…でしょ?」
私は、瞳孔が開いた。
ドクッ…ドクッ…ドクッ…!