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あなたが消えない
第2章 永遠の仲
しけたスーパーか。

あんな言い方しなくても。

家の近くにスーパーが有るのだって、主婦にとったらこんな助かる事はないのに。

11月の寒くなる季節。

でも、今日は天気が良いからお昼から行ってみようかな。

その歩いてすぐのスーパーマーケット。

洗濯をして、掃除もして、昼食を取って準備をする。

何だか探検しに行くみたいで、楽しみだな。

窓を閉めて、玄関に鍵をかける。

階段を降りて気が付く。

あれっ、私…。

お財布をバックに入れたかな?

バックをさばくりながら、歩いていると。

私の視界には入らなかったが、頬の辺りに誰かの視線を感じた。

…えっ?

私は振り返ると、作業服を着たタバコを吹かす黒髪のきつい目をした男が、ジーッと私を見ていた。

私はその目にドキッとした。

あの人、まさか101号室の住人?

小さくお辞儀をすると、半笑いでその男も小さくお辞儀をする。

こんな日中に、あの人は一体どうして、そこに居るのだろう。

1歩ずつ足を進めたのだが、5歩目で私の足が止まった。

もう一度振り返ると、目を細めてやっぱり私を見ていた。
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