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第10章 レベル10〜2ボスの攻略

Skypeでりんさんのご両親と話をする。


ようやく、ビザなども整ったので、
2週間後に日本に帰国すると言っていた。


取り敢えず、ホテル暮らしをすることになるだろうけど、
マンションで良いから部屋を探して欲しいと言っていた。


これは賑やかになりそうだった。


同じマンションは、残念ながら空いている部屋はないようだった。

りんさんが、
「駿さんのお祖母様のお家、
貸していただくのは？
お家賃、きちんとお支払いしますから」と言った。


「家賃は別に良いよ。
結構古い家だよ？
水廻りとかは少し手を入れた方が良いかも」と言うと、
「明日、有給消化でお休み取れるから、
見に行こうかしら？
駿さんが借りてたマンションもそろそろ退去じゃないかしら？
お片付けとか、大丈夫？」と言って、
にっこり笑った。


うわ。
忘れてたよ。



「それと…
駿さんのご両親にもご挨拶に行かないとね？」と少し真剣な顔で言う。



「うちの親は、
別に良いよ。
勘当されて以来、
行ってないし」


「でも…。
きちんとご挨拶だけ、
させて欲しいな」


「嫌な思い、させるよ？」


「別に構わないわ？
それに、駿さんのお祖母様のお家、
使わせて貰うなら、
余計にご挨拶しないと…」と笑う。


「今度の土曜か日曜はどうかしら？
ご連絡だけ、してみてくださいね？」と言うと、

「じゃあ、そろそろ寝ましょうね？」と言った。


「僕、ちょっとだけピアノ練習してから寝るよ」と秀人が言う。

そして、俺にだけ小さい声で、
「声とか、聴こえないから、
大丈夫だよ？」と言ってウィンクする。


「こいつ！」と、
軽く額にデコピンすると、
「じゃ、おやすみ！」と言いながら、
防音室に行ってしまった。