この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
モーニングコーヒー
第10章 レベル10〜2ボスの攻略
「オヤジが反対するかと思ったけど、
母さんが反対するのは驚いた。
でもその後、すっかり母さんと仲良くなってるのは、
もっと驚いた」と俺が言うと、
りんさんは恥ずかしそうに笑った。
「ちょっと姑息だったかしら?
ほら、茶道やってることとか、訊いてたから、
その辺りも活用しちゃった」
「でも、付け焼き刃じゃなくて、
ガチでお茶とか、やってたのも判った。
大先生から話が行ってるのも、驚いた」
「それより、お話し出来て、
良かったですね?
もっと早くにお話しすれば良かったのにね?」と言われる。
確かにそうだったかもしれない。
何が何でも医者にとプレッシャー掛けられてた気がしたのは、
母親なりに、俺を気遣ってたのと、
オヤジから母親への重圧だったんだろうし、
人の死と向き合うのが怖いからとか、
そういう話をちゃんとしてたら、
違うことを選んだり、
もしくは同じ医者をやっぱり目指そうと思い直したりしていたかもしれなかった。
でも、後悔はしてない。
好きなことをして、
りんさんにも会えたから。
これから、親と過ごす時間も作れれば良いと思った。
そんな話をしながら、
その日の夜も生配信をして、
終わった後、
絡まり合うように愛し合って、
泥のように眠った。
翌日の午前中は、3人で道場に行って、
午後はばあちゃんの家でリフォーム業者さんと打ち合わせをした。
電気も通してもらって、
翌日から水回りとキッチンの工事に入ることになっていた。
工事の人達とりんさんがその家に居るのが心配過ぎて、
翌日以降は編集用にノートパソコンを持って一緒に過ごすことにした。
春休みになった秀人も一緒に来たり、
実家の母まで様子を見に来たりした。
りんさんがお重にお稲荷さんやちらし寿司を用意する。
それを囲みながら過ごすのも楽しくて、
オヤジまで顔を出す日もあったりした。
りんさんのおかげで、
家族で過ごす時間がたくさん増えた。
オヤジとこんなに話をするのも、
初めてだったかもしれない。
「いつも書斎で何してたの?」と訊くと、
手術のリハーサルをすることもあれば、
残念ながら亡くなってしまった患者さんが出た日は、
とても家族とは過ごせなくて、
部屋で酒を飲みながら泣いていたなんてことも聞いた。
オヤジも人間らしいトコ、あるんだなと初めて思った。
母さんが反対するのは驚いた。
でもその後、すっかり母さんと仲良くなってるのは、
もっと驚いた」と俺が言うと、
りんさんは恥ずかしそうに笑った。
「ちょっと姑息だったかしら?
ほら、茶道やってることとか、訊いてたから、
その辺りも活用しちゃった」
「でも、付け焼き刃じゃなくて、
ガチでお茶とか、やってたのも判った。
大先生から話が行ってるのも、驚いた」
「それより、お話し出来て、
良かったですね?
もっと早くにお話しすれば良かったのにね?」と言われる。
確かにそうだったかもしれない。
何が何でも医者にとプレッシャー掛けられてた気がしたのは、
母親なりに、俺を気遣ってたのと、
オヤジから母親への重圧だったんだろうし、
人の死と向き合うのが怖いからとか、
そういう話をちゃんとしてたら、
違うことを選んだり、
もしくは同じ医者をやっぱり目指そうと思い直したりしていたかもしれなかった。
でも、後悔はしてない。
好きなことをして、
りんさんにも会えたから。
これから、親と過ごす時間も作れれば良いと思った。
そんな話をしながら、
その日の夜も生配信をして、
終わった後、
絡まり合うように愛し合って、
泥のように眠った。
翌日の午前中は、3人で道場に行って、
午後はばあちゃんの家でリフォーム業者さんと打ち合わせをした。
電気も通してもらって、
翌日から水回りとキッチンの工事に入ることになっていた。
工事の人達とりんさんがその家に居るのが心配過ぎて、
翌日以降は編集用にノートパソコンを持って一緒に過ごすことにした。
春休みになった秀人も一緒に来たり、
実家の母まで様子を見に来たりした。
りんさんがお重にお稲荷さんやちらし寿司を用意する。
それを囲みながら過ごすのも楽しくて、
オヤジまで顔を出す日もあったりした。
りんさんのおかげで、
家族で過ごす時間がたくさん増えた。
オヤジとこんなに話をするのも、
初めてだったかもしれない。
「いつも書斎で何してたの?」と訊くと、
手術のリハーサルをすることもあれば、
残念ながら亡くなってしまった患者さんが出た日は、
とても家族とは過ごせなくて、
部屋で酒を飲みながら泣いていたなんてことも聞いた。
オヤジも人間らしいトコ、あるんだなと初めて思った。