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モーニングコーヒー
第10章 レベル10〜2ボスの攻略
「あれ?
苦くないね?」と俺が言うと、
「むしろ、甘さが奥からしてくるよ?」と秀人も言う。
母は、
「お相伴、させて貰おうかしら?」と言って、
りんさんの点てたお茶を飲むと、
満足そうな顔をした。
「さっきは意地悪なことを言ってごめんなさいね。
ずっと、やりたいこともしないで、
子育てしてきたのに、
何一つ思い通りにならないまま、
駿さん、勝手に結婚してしまうと思ったら…」と言って、
手を握り締めていた。
「ずっと、そのことで、
お父さんから怒られ続けてたのに、
急にこの人ったら、
駿さんの味方みたいなことを言い出して…」と更に言って、
涙ぐんでいる。
袂からレースの白いハンカチを出して、
そっと母に渡すと、
「お母様が優しく子育てしてくださったから、
駿さん、とても思い遣り深い方になったんだと思いますよ?
お医者様にはならなかったけど、
私の心を癒やしてくれてますから。
確かに私…子供は難しいかもしれませんけど。
折角、御縁が出来たのですから、
色々、教えてくださいね?」と笑う。
「教えるなんて?
炭を継ぐのを見たら充分判りますよ?
とても長くお稽古されてきたのね?」
「でも、家にはお茶室どころか和室もないから、
お母様が嫌じゃなかったら、
お稽古に伺いたいです」
「今時、お茶をする人も、
少ないのよ?」
「素敵な文化だから、
続けたいと思います。
お庭のお花や樹木も、
とても手を掛けてますよね?
マンションでお庭もないから、後で見せてくださいね?」と言うと、
母は嬉しそうに笑う。
うわ。
なんか、すっかり仲良しかよ。
でも、俺の脚は、限界がきていた。
「脚、崩して良いかな?
正座、辛いんですけど」
「私もだよ。
胡座かいてもいいかな?」
「僕も、なんか、
感覚ないよ?」
りんさんと母は、
顔を合わせて声を上げて笑った。
りんさんは、
ばあちゃんの家を、自分の両親の住まいに貸していただきたいという話をその後していた。
「あの家は、駿介の名義だし、
好きに使うと良いよ。
古くて大変なんじゃないのかな?」とオヤジが言う。
「小さいお茶室と茶庭があるので、
そこはそのまま残したくて。
その辺りは、お母様に相談したいんです」と言うと、
なにやら、すっかり打ち解けているみたいだった。
苦くないね?」と俺が言うと、
「むしろ、甘さが奥からしてくるよ?」と秀人も言う。
母は、
「お相伴、させて貰おうかしら?」と言って、
りんさんの点てたお茶を飲むと、
満足そうな顔をした。
「さっきは意地悪なことを言ってごめんなさいね。
ずっと、やりたいこともしないで、
子育てしてきたのに、
何一つ思い通りにならないまま、
駿さん、勝手に結婚してしまうと思ったら…」と言って、
手を握り締めていた。
「ずっと、そのことで、
お父さんから怒られ続けてたのに、
急にこの人ったら、
駿さんの味方みたいなことを言い出して…」と更に言って、
涙ぐんでいる。
袂からレースの白いハンカチを出して、
そっと母に渡すと、
「お母様が優しく子育てしてくださったから、
駿さん、とても思い遣り深い方になったんだと思いますよ?
お医者様にはならなかったけど、
私の心を癒やしてくれてますから。
確かに私…子供は難しいかもしれませんけど。
折角、御縁が出来たのですから、
色々、教えてくださいね?」と笑う。
「教えるなんて?
炭を継ぐのを見たら充分判りますよ?
とても長くお稽古されてきたのね?」
「でも、家にはお茶室どころか和室もないから、
お母様が嫌じゃなかったら、
お稽古に伺いたいです」
「今時、お茶をする人も、
少ないのよ?」
「素敵な文化だから、
続けたいと思います。
お庭のお花や樹木も、
とても手を掛けてますよね?
マンションでお庭もないから、後で見せてくださいね?」と言うと、
母は嬉しそうに笑う。
うわ。
なんか、すっかり仲良しかよ。
でも、俺の脚は、限界がきていた。
「脚、崩して良いかな?
正座、辛いんですけど」
「私もだよ。
胡座かいてもいいかな?」
「僕も、なんか、
感覚ないよ?」
りんさんと母は、
顔を合わせて声を上げて笑った。
りんさんは、
ばあちゃんの家を、自分の両親の住まいに貸していただきたいという話をその後していた。
「あの家は、駿介の名義だし、
好きに使うと良いよ。
古くて大変なんじゃないのかな?」とオヤジが言う。
「小さいお茶室と茶庭があるので、
そこはそのまま残したくて。
その辺りは、お母様に相談したいんです」と言うと、
なにやら、すっかり打ち解けているみたいだった。