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モーニングコーヒー
第1章 レベル1〜キャラを作成する
眠い。
今日も眠みが強い。
うわ。
もう時間じゃん。
俺は慌てて顔を洗って歯磨きをする。
寝癖頭に水をつけてみるけど、
そんなことではどうにもならないから、
取り敢えずニット帽を被る。
トートバッグに入ったエプロンは、
洗うの忘れててちょっとクシャクシャだけど、
取り敢えずそのまま。
制服代わりのシャツとチノパンも、
昨日脱いで丸めて入れたままだけど、
時間もないからそのままで良いことにする。
飲み掛けのコーヒーカップだけ、
洗ってキッチンの棚に伏せて、
携帯を持って部屋を出た。
店までは自転車なら5分!
走っても10分!
取り敢えずダッシュだ。
今日も会えるかな?
と思いながら、
ギリギリでタイムカードを押して、
バックヤードで着替えて、
店内のテーブルをチェックしながら見回す。
まだ、居ない。
よし!と思いながら、
トイレ掃除に入りがてら、
自分でも用を足すのが俺のルーティン。
小さいノックがして、
同じ時間に良く入ってるバイト学生の純也が、
「駿さん、彼女、来てますよ?」と声を掛けてくれる。
「おっ、さんきゅ」と言って、
俺は慌てて身支度をチェックして、
トイレの状態も確認してから、
手を洗って外に出る。
彼女はいつもの窓際の席に座って、
手帳を出してフリクションで何かを書いたり消したりしていた。
俺はいつものように、ダスターでテーブルを拭きながら近づいて行って、
「おはようございます」と声を掛ける。
彼女は、柔らかい笑顔を浮かべて、
「おはようございます」と言ってくれる。
多分、3秒くらいのこと。
それで、朝の会話は、終わりになる。
でも、その日は違った。
彼女が、俺に話し掛けてくれる。
「あの…すみません。
コーヒーのポットサービス、
されてましたっけ?」
うわ。
やっぱり綺麗な声だな。
声優で言うと、
可愛い系のヒロインキャラだな。
じゃあ、俺は…
主人公っぽい声で…
と思ったのに、
なんか緊張していつも配信してる時みたいな、
低い落ち着いた声が出なくて、
ミスった時に出す高めの間抜けな声になってしまう。
「あっ、えっと。
コーヒーのポットサービスですか?」と、
彼女の言葉をなんとか繰り返していた。
馬鹿か、俺は。
慌ててレジ横の小さいリーフレットを取りに行った。
今日も眠みが強い。
うわ。
もう時間じゃん。
俺は慌てて顔を洗って歯磨きをする。
寝癖頭に水をつけてみるけど、
そんなことではどうにもならないから、
取り敢えずニット帽を被る。
トートバッグに入ったエプロンは、
洗うの忘れててちょっとクシャクシャだけど、
取り敢えずそのまま。
制服代わりのシャツとチノパンも、
昨日脱いで丸めて入れたままだけど、
時間もないからそのままで良いことにする。
飲み掛けのコーヒーカップだけ、
洗ってキッチンの棚に伏せて、
携帯を持って部屋を出た。
店までは自転車なら5分!
走っても10分!
取り敢えずダッシュだ。
今日も会えるかな?
と思いながら、
ギリギリでタイムカードを押して、
バックヤードで着替えて、
店内のテーブルをチェックしながら見回す。
まだ、居ない。
よし!と思いながら、
トイレ掃除に入りがてら、
自分でも用を足すのが俺のルーティン。
小さいノックがして、
同じ時間に良く入ってるバイト学生の純也が、
「駿さん、彼女、来てますよ?」と声を掛けてくれる。
「おっ、さんきゅ」と言って、
俺は慌てて身支度をチェックして、
トイレの状態も確認してから、
手を洗って外に出る。
彼女はいつもの窓際の席に座って、
手帳を出してフリクションで何かを書いたり消したりしていた。
俺はいつものように、ダスターでテーブルを拭きながら近づいて行って、
「おはようございます」と声を掛ける。
彼女は、柔らかい笑顔を浮かべて、
「おはようございます」と言ってくれる。
多分、3秒くらいのこと。
それで、朝の会話は、終わりになる。
でも、その日は違った。
彼女が、俺に話し掛けてくれる。
「あの…すみません。
コーヒーのポットサービス、
されてましたっけ?」
うわ。
やっぱり綺麗な声だな。
声優で言うと、
可愛い系のヒロインキャラだな。
じゃあ、俺は…
主人公っぽい声で…
と思ったのに、
なんか緊張していつも配信してる時みたいな、
低い落ち着いた声が出なくて、
ミスった時に出す高めの間抜けな声になってしまう。
「あっ、えっと。
コーヒーのポットサービスですか?」と、
彼女の言葉をなんとか繰り返していた。
馬鹿か、俺は。
慌ててレジ横の小さいリーフレットを取りに行った。