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モーニングコーヒー
第3章 レベル3〜スゴイ勘違い
翌日、彼女に釣り合いそうな服でも着ようかと思ったけど、
小さいクローゼットには、
冠婚葬祭用の黒服一式
イベント用のブルースブラザーズみたいな黒服一式
普段用の羊革のライダースジャケット
ジーンズ3本
Tシャツたくさん
これしかなかった。

シャツもいくつかあるけど、
アイロンが面倒で、
クリーニング屋に持っていくのも面倒で、
クシャクシャのまま放置してた。

部屋着はスエット上下。

寒い時期は、カシミアのセーターを重ねるだけ。

色がないな。
黒と白ばっかり。

ミニマリスト?
いや、単なる服装に無頓着な30男だ。


背が高いから、
少しはお洒落に見えてる…かもしれない。




彼女の好みも判らない。

仕方なく、ジーンズとTシャツにライダースという、
昨日と同じ格好になった。


紙袋にヘッドセットとお弁当箱を入れて、
取り敢えず花屋に行った。


花なんて買うの、
初めてかもしれない。


参ったな。
薔薇しか、判らない。


「何か、お探しですか?」

「えっと、ちょっとしたプレゼントっていうか、
手土産に何か花を…」

「お相手は、女性ですか?」

「はい。
凄く可愛くて、
上品で…」

クスリと笑われる。


「あの…彼女さんですか?」

「えとえと。
まだ彼女じゃなくて…」

「じゃあ、あんまり大袈裟なのより、
さりげなく可愛いくらいのが良いですかね?
何色がお好きですかね?」

「…訊いたことなくて…」

「何色のお洋服とか、着てますか?」

「黒とか、紺とか…」

「口紅の色は?」

「んー。ほとんどノーメイクで…。
淡いピンクかな?」

「ご予算は?」

「花の値段、良く判らないけど、
金に糸目はつけません」と言うと、
笑われてしまう。


淡いピンク系から白のグラデーションで、
グリーンが多めの可愛いブーケを作ってくれた。


袋に入れてくれながら、
「香りの良いイングリッシュローズを使ってますから、
ちょっとお高めになりましたが…」と言われたけど、
それが高いか安いかも判らなかった。
「彼女にピッタリなイメージだと思う。
ありがとう」と深々と頭を下げると、
また、笑われてしまう。


「また、お待ちしてますね?」と、
花屋から送り出された。
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