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モーニングコーヒー
第3章 レベル3〜スゴイ勘違い
少し緊張しながら、
エントランスでインターホンを鳴らした。
玄関のドアは、秀人が開けてくれた。
「駿さん、いらっしゃい!」と、
昨日とは打って変わって、ニコニコしてくれる。
スリッパを出されて、通される。
キッチンでりんさんが料理をしている。
「いらっしゃい。
連日、来ていただいちゃって、
すみません」
「いえ、こっちこそ…」
俺は照れてしまって、
ゴニョゴニョと語尾がはっきりしなくなってしまう。
「あ、これ…」
と花と弁当箱を渡す。
「えっ?
これって?」
「あ、弁当のお礼です。
凄く美味しかった」と言うと、
「凄いブーケですね」と笑う。
「小さいヤツにしたんですけど…」
「んー。
この素材は、凄い」と言いながら、
香りを楽しむようにすると、
「駿さん、
凄く嬉しいです。
ありがとうございます。
でも…あんなお弁当に対して、
こんなお礼だと…恐縮してしまいます」
「ママ、良いじゃん。
嬉しいんでしょ?」
「そりゃ、お花をいただくなんて、
一番嬉しいけど…。
これ、凄くお高かったと思うから…」
「可愛くないよ。
『ありがとう』って言って、
ハグしてキスすれば良いじゃん」
「もうっ!
秀人ったら!」とりんさんは紅くなる。
「あっ、そうだ!
秀人にもお土産あるんだ」と、
ヘッドセットを渡した。
「わー!
これ、欲しかったんだ!
良いの?」
「貰いもんで、一回使ったヤツだけど。
あのゲームは、
ちゃんとヘッドホンで音を聴きながらやらないと、
敵の位置とか、掴みにくいからな」と言うと、
ちょっとりんさんが頬っぺたを膨らませているのが見えた。
「あ…えとえと…。
これ、ダメ?
絶対有った方が良いと思って…」
「お高いんじゃないですか?」
「いや、本当にサンプルで貰ったヤツだから…」
「これでまた、あの怖いゲーム、するの?」
「ママ、ちゃんと時間区切ってやるし、
あっちの家ではゲーム出来ないから、お願い!」
「…判りました」と言って、
りんさんはキッチンに戻ってしまう。
俺と秀人は、
悪戯っぽい顔で笑った。
「2人とも、お皿、運んでくださいね?」と言われて、
「はーい!」と調子良く声を揃えてキッチンに向かった。
エントランスでインターホンを鳴らした。
玄関のドアは、秀人が開けてくれた。
「駿さん、いらっしゃい!」と、
昨日とは打って変わって、ニコニコしてくれる。
スリッパを出されて、通される。
キッチンでりんさんが料理をしている。
「いらっしゃい。
連日、来ていただいちゃって、
すみません」
「いえ、こっちこそ…」
俺は照れてしまって、
ゴニョゴニョと語尾がはっきりしなくなってしまう。
「あ、これ…」
と花と弁当箱を渡す。
「えっ?
これって?」
「あ、弁当のお礼です。
凄く美味しかった」と言うと、
「凄いブーケですね」と笑う。
「小さいヤツにしたんですけど…」
「んー。
この素材は、凄い」と言いながら、
香りを楽しむようにすると、
「駿さん、
凄く嬉しいです。
ありがとうございます。
でも…あんなお弁当に対して、
こんなお礼だと…恐縮してしまいます」
「ママ、良いじゃん。
嬉しいんでしょ?」
「そりゃ、お花をいただくなんて、
一番嬉しいけど…。
これ、凄くお高かったと思うから…」
「可愛くないよ。
『ありがとう』って言って、
ハグしてキスすれば良いじゃん」
「もうっ!
秀人ったら!」とりんさんは紅くなる。
「あっ、そうだ!
秀人にもお土産あるんだ」と、
ヘッドセットを渡した。
「わー!
これ、欲しかったんだ!
良いの?」
「貰いもんで、一回使ったヤツだけど。
あのゲームは、
ちゃんとヘッドホンで音を聴きながらやらないと、
敵の位置とか、掴みにくいからな」と言うと、
ちょっとりんさんが頬っぺたを膨らませているのが見えた。
「あ…えとえと…。
これ、ダメ?
絶対有った方が良いと思って…」
「お高いんじゃないですか?」
「いや、本当にサンプルで貰ったヤツだから…」
「これでまた、あの怖いゲーム、するの?」
「ママ、ちゃんと時間区切ってやるし、
あっちの家ではゲーム出来ないから、お願い!」
「…判りました」と言って、
りんさんはキッチンに戻ってしまう。
俺と秀人は、
悪戯っぽい顔で笑った。
「2人とも、お皿、運んでくださいね?」と言われて、
「はーい!」と調子良く声を揃えてキッチンに向かった。