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モーニングコーヒー
第1章 レベル1〜キャラを作成する
いつも眠たそうな顔だと言われている俺、
この日は元気凛々、
やる気満々だった。


純也が、
「ホント、駿さん、判り易いですよね?」と茶化すけど、
気にしない。


2時のコーヒーポット配達、
絶対に俺が行く!と決めて、
周りにも根回しする。
伝票も、俺が担当したのはそういうことだ。


近くの大きなオフィスビルの会社に、
紙袋に入れたポットやら紙コップやらを入れて運ぶ。


受付にある内線電話で少し緊張しながら伝票に書かれた番号をプッシュすると、
すぐに中から出て来たのは…、
知らない若いオトコだった。


「えっ?」と思いながらも紙袋を渡すと、
顔も見ないで「ありがとうございました」と受け取って中に入ってしまった。


俺はメチャメチャがっかりしながらトボトボとカフェに戻った。


午後は授業があるらしく、
純也はもう上がっていて居なかった。


残りの時間は、えらくノロノロと進んでいる感じで、
ようやく俺も上がる時間の5時は過ぎていた。


溜息をつきながら、
裏で着替えて店を出ようとしたら、
紙袋を手にした彼女が店に入ってきて、
周りを見回していた。



既に私服に着替えていた俺に気付かないようだったので、
「あの…ポット、取りに行ったのに…」と声を掛けると、
「あ、ごめんなさい。
私服だとイメージ違いますね?」と言われてしまった。


「引き取りも行くんですけど、
その話、仕損なっちゃったし、
どんなタイミングで行けば良いか、聞き忘れてたから」と、
俺は言い訳をした。


「私こそ、ごめんなさい。
電話対応してて、
受付にお迎えにいけなくて…」と言いながら、
紙袋を渡してくれる。



「あ、いつもの2杯目のコーヒー、
持ち帰りますよね?」と言って、
いつも使ってるマイボトルを受け取ろうとすると、

「ごめんなさい。
しゅんさん、もう、業務時間外なんでしょ?」と気遣ってくれる。


うわ。
また、名前で呼んでくれてるよ。
嬉しすぎる。
そっか。
名札に、しゅんって書いてあるからな。
俺も名前で呼んじゃおうかな?と思って、

「すずさんは、もう帰れるんですか?
会社に戻るんですか?」と訊くと、
「今日はもう、帰りますよ。
それと…すずじゃないのよ?」とクスクス笑った。




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