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モーニングコーヒー
第8章 レベル8〜ちょっと哀しい昔話
弁護士事務所に行くと、
深刻な顔で佐々木弁護士と先輩が迎えてくれたので、
心の奥がヒヤリとした。


なんだ?
なにか、あったのか?


「秀人くんの親権については、
手続き終わりました。
養子縁組の届出もお電話した通り、
昨日済ませました」


うんうん。
それで、ハッピーエンドじゃないのか?
なんだよ、その微妙な顔。


「それでですね…。
この手続きは無事に終わったんですけど、
先程ここの事務所に来たら、
あちらから電話がありまして…。
いや、ここへの留守電だったので、
私も聞いたばかりだったんですが…」


なに?
早く言ってよ?
気になるよ。
いや、でも、なんか怖いな。


「あちらの御母堂が…
風呂場で倒れて緊急入院したそうです」


「えっ?」


「意識不明で、昏睡状態だけど、
秀人くんと鈴さんのことを、
意識を失う前に呼んでいたと…」


「まあ!
それなら病院に行かなくては…」


「えっ?
ママ、本当に行くの?
酷いことばかり、されてたじゃん。
僕、行きたくないよ?
どうせ、来ないからって、
僕やママに連絡して来なかったんじゃないの?」


「だって…。
亡くなってしまうかもしれないんでしょ?
そんな時に会いたいという人にも会えないなんて…」


「まったく、お人好しなんだから…」と、
秀人が呟く。


「トラブルになるといけないから…
真人、弁護士として同行しなさい」


「えっ?
俺が?」


「何かあった時に、
駿介くんと2人居れば、
身体張って阻止出来るだろう?」


「何かって?」


「いや、念の為ですよ。
色々なことがあると、
突発的なことも起きるからね」と、
佐々木弁護士は静かな口調で言った。


それで、タクシーで病院に向かった。
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