この作品は18歳未満閲覧禁止です
![](/image/skin/separater1.gif)
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
モーニングコーヒー
第8章 レベル8〜ちょっと哀しい昔話
![](/image/mobi/1px_nocolor.gif)
弁護士事務所に行くと、
深刻な顔で佐々木弁護士と先輩が迎えてくれたので、
心の奥がヒヤリとした。
なんだ?
なにか、あったのか?
「秀人くんの親権については、
手続き終わりました。
養子縁組の届出もお電話した通り、
昨日済ませました」
うんうん。
それで、ハッピーエンドじゃないのか?
なんだよ、その微妙な顔。
「それでですね…。
この手続きは無事に終わったんですけど、
先程ここの事務所に来たら、
あちらから電話がありまして…。
いや、ここへの留守電だったので、
私も聞いたばかりだったんですが…」
なに?
早く言ってよ?
気になるよ。
いや、でも、なんか怖いな。
「あちらの御母堂が…
風呂場で倒れて緊急入院したそうです」
「えっ?」
「意識不明で、昏睡状態だけど、
秀人くんと鈴さんのことを、
意識を失う前に呼んでいたと…」
「まあ!
それなら病院に行かなくては…」
「えっ?
ママ、本当に行くの?
酷いことばかり、されてたじゃん。
僕、行きたくないよ?
どうせ、来ないからって、
僕やママに連絡して来なかったんじゃないの?」
「だって…。
亡くなってしまうかもしれないんでしょ?
そんな時に会いたいという人にも会えないなんて…」
「まったく、お人好しなんだから…」と、
秀人が呟く。
「トラブルになるといけないから…
真人、弁護士として同行しなさい」
「えっ?
俺が?」
「何かあった時に、
駿介くんと2人居れば、
身体張って阻止出来るだろう?」
「何かって?」
「いや、念の為ですよ。
色々なことがあると、
突発的なことも起きるからね」と、
佐々木弁護士は静かな口調で言った。
それで、タクシーで病院に向かった。
深刻な顔で佐々木弁護士と先輩が迎えてくれたので、
心の奥がヒヤリとした。
なんだ?
なにか、あったのか?
「秀人くんの親権については、
手続き終わりました。
養子縁組の届出もお電話した通り、
昨日済ませました」
うんうん。
それで、ハッピーエンドじゃないのか?
なんだよ、その微妙な顔。
「それでですね…。
この手続きは無事に終わったんですけど、
先程ここの事務所に来たら、
あちらから電話がありまして…。
いや、ここへの留守電だったので、
私も聞いたばかりだったんですが…」
なに?
早く言ってよ?
気になるよ。
いや、でも、なんか怖いな。
「あちらの御母堂が…
風呂場で倒れて緊急入院したそうです」
「えっ?」
「意識不明で、昏睡状態だけど、
秀人くんと鈴さんのことを、
意識を失う前に呼んでいたと…」
「まあ!
それなら病院に行かなくては…」
「えっ?
ママ、本当に行くの?
酷いことばかり、されてたじゃん。
僕、行きたくないよ?
どうせ、来ないからって、
僕やママに連絡して来なかったんじゃないの?」
「だって…。
亡くなってしまうかもしれないんでしょ?
そんな時に会いたいという人にも会えないなんて…」
「まったく、お人好しなんだから…」と、
秀人が呟く。
「トラブルになるといけないから…
真人、弁護士として同行しなさい」
「えっ?
俺が?」
「何かあった時に、
駿介くんと2人居れば、
身体張って阻止出来るだろう?」
「何かって?」
「いや、念の為ですよ。
色々なことがあると、
突発的なことも起きるからね」と、
佐々木弁護士は静かな口調で言った。
それで、タクシーで病院に向かった。
![](/image/skin/separater1.gif)
![](/image/skin/separater1.gif)