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モーニングコーヒー
第8章 レベル8〜ちょっと哀しい昔話
病院には、りんさんの元夫と京子さんてヒトが、
がっくりした様子で廊下の椅子に座っていた。

この前、会った時より小さくなったようだった。


「ああ。
鈴さん、来てくれたのか。
秀人も…」


「如何ですか?」


「2人が会ってくれたら、
呼吸器、外そうと思って…。
でも、連絡するのも迷惑かなと思って…」


「えっ?」


「元々、延命治療は希望しないと言ってたから」


「まあ…。
一体、どうして?」


「多分、ヒートショックによる血圧の急激な変化で、
脳梗塞とクモ膜下出血を同時に起こしてたけど、
すぐに気がつかなくて…」


機械に繋がれた女性は、
この前会った毒気もすっかり抜けてしまっていて、
生きている感じはほとんどなかった。



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