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近くて遠い
第17章 偵察
「なんか、かっこいいです。光瑠さんも、酒田さんも…」
懸命に話を聞く光瑠さんを見ながらそう呟くと、
酒田さんは、
そんなことないですよぉ
といいながら照れ臭そうに頭をかいた。
何百、何千という数の人が、汗水ながして懸命に一つのものを作り上げている。
楽しみだな…
ここにどんな世界が広がるのか…
久しぶりに
私はワクワクしていた。
「僕ちょっと向こうに行くので、真希さんはここで待っていてください。」
酒田さんはそう言って、
なにやら別の人と話にいってしまった。
びゅうっと強めの北風が吹いて、身体少しよろめいた。
あっ、転ぶっ…
「お前はしっかり立てもしないのか。」
よろける私の身体を光瑠さんが掴んで私を抱き締めた。
「ご、ごめんなさい…
あの、話はもういいんですか?」
「もう終わった。今日は軽い確認だけだ。」
大きな身体が、
私を北風から守るように包み込む。
さっきの夢を思い出した。
温かくて、
ずっといたいって
そう思える場所…。
「どうだ。
見たか、この景色。」
光瑠さんはクルッと私の身体を回転させて景色を見せた。
「すごいだろう」
「はい…本当に。」
光瑠さんは酒田さんと同じように自慢気な声で言った。
懸命に話を聞く光瑠さんを見ながらそう呟くと、
酒田さんは、
そんなことないですよぉ
といいながら照れ臭そうに頭をかいた。
何百、何千という数の人が、汗水ながして懸命に一つのものを作り上げている。
楽しみだな…
ここにどんな世界が広がるのか…
久しぶりに
私はワクワクしていた。
「僕ちょっと向こうに行くので、真希さんはここで待っていてください。」
酒田さんはそう言って、
なにやら別の人と話にいってしまった。
びゅうっと強めの北風が吹いて、身体少しよろめいた。
あっ、転ぶっ…
「お前はしっかり立てもしないのか。」
よろける私の身体を光瑠さんが掴んで私を抱き締めた。
「ご、ごめんなさい…
あの、話はもういいんですか?」
「もう終わった。今日は軽い確認だけだ。」
大きな身体が、
私を北風から守るように包み込む。
さっきの夢を思い出した。
温かくて、
ずっといたいって
そう思える場所…。
「どうだ。
見たか、この景色。」
光瑠さんはクルッと私の身体を回転させて景色を見せた。
「すごいだろう」
「はい…本当に。」
光瑠さんは酒田さんと同じように自慢気な声で言った。