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近くて遠い
第20章 探り合い
────────…

白い背中…


小さくくびれた腰…


これを知っているのは俺だけだ…


今までも


そしてこれからも──



「光瑠さんっ…」



涙目で、真希が壁に手をつけながら振り返る。



っ……もう無理だっ…



光瑠は大きく反りたったモノを蜜で溢れた真希のそこにあてがった。



「あっ…」




小さな声が真希からで洩れる。



「だから煽るなと言っただろっ…加減が出来なくなるっ…」



そう言いながら、光瑠は勢いよく腰を沈めた。



「あぁっ…!」



シャワールームに甘い声が満ちる。



「くっ……!!」


光瑠も真希の腰を掴みながら天を仰いだ。



まだ挿れただけなのに、真希の中は光瑠のモノを離すまいと強く絡み付く…



「真希っ…締め付けるなっ……もたないっ…」



「そんなっ…んっ…!」


壁に手をつきながら、真希もまた苦しげに声をあげる。




遠すぎる…


もっと近くに…



光瑠は真希の身体を自分に引き寄せながら、腰を少しずつ動かした。



「ふ…ぁっ…」



気持ちいい…



触れる肌と肌の感触…




「はぁ…はぁ…はぁ…」



腰の動きに合わせて光瑠の口から色っぽく吐息が洩れる。



「真希っ…!」


「んっ」



横を向かせて舌を絡めあう。


身体全部が熱い。



身体全部が真希を欲してる。


真希は大事だ…


だから、壊したくない。


だが、身体が…


身体が言うことを聞かないっ…



光瑠は獣に成り下がる自分をコントロール出来ずにひたすら真希を求める…



「んんっ…んっ…」


鳴り響く水音…


それはシャワーなのか


二人の絡まる音なのか、判別は出来ない───




「あぁっ…だ…めっ…んっ…」




真希の言葉に全身がゾクゾクとする。

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