この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
近くて遠い
第30章 三つの想い
「社長!!これ以上真希さんを苦しめることは許さない!!僕は…彼女を愛してる!もうあなたの元には置いておけない!!」



その言葉の後、部屋がシンと静まり返った。



私は要さんの腕の中で眼を見開いて、光瑠さんがいる方に顔を向けた。




光瑠さんは、口をわなわなさせながら、何も言わずに固まったまま、要さんを見ていた。



その時間は短かったはずなのに、私には永遠とも思えるほど長く感じた。



そして、光瑠さんはチッと舌打ちをしたあと、私と要さんに背を向けた。






光瑠さんっ……



私の見開いた眼から涙が流れた。




やはり



彼は



『俺も愛してる』




とは言ってくれない……



あんなに近くにいたのに……


心はずっと遠くにあった…



あぁ…


光瑠さんっ……



本当に



近くて遠かったのは…



あなた───




「……もう…」



私は光瑠さんの背中に消えそうなほど小さな声で話し始めた。



「もうっ…解放してくださいっ…」





/518ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ