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近くて遠い
第35章 過去と現在
─────────…
「隼人…?なんでそのリュック持ってきたの?」
要さんの電話に慌てて家を出たせいで、隼人がリュックを持ってきたことに今さら気付いた。
そのリュックは
ずっと、荷ほどきせずに家に置いてあったものだ。
「かなめと遊ぶため!」
そう言ってリュックを広げる隼人に要さんがなんだなんだと言ってしゃがみこんで中を覗いた。
「すごいなぁ…」
そんな風に声を上げる要さんを疑問に思った。
あのリュックには
一体何が入っているんだろう…
勝手に衣服だと思っていた私は立ち上がって二人の傍に寄った。
「いや、でもここで出したら汚れるぞ?」
リュックをひっくり返そうとした隼人を要さんが止めた。
「えーでも遊びたい!」
そう叫んだ隼人に半分にしなと要さんが言うと、隼人は嬉しそうにリュックをひっくり返した。
ガシャガシャガシャ──…と音を立てて
リュックからたくさんのミニカーが出てきた。
「……隼人っ?これ、どうしたの?」
リュックの中を見れば、まだまだたくさんのミニカーが入っていた。
隼人のおもちゃを全部把握しているわけではないが、ミニカーだけは本当にお気に入りで数台しか持っていないのを私は知っていた。
なのに
どうして…?
「隼人…?なんでそのリュック持ってきたの?」
要さんの電話に慌てて家を出たせいで、隼人がリュックを持ってきたことに今さら気付いた。
そのリュックは
ずっと、荷ほどきせずに家に置いてあったものだ。
「かなめと遊ぶため!」
そう言ってリュックを広げる隼人に要さんがなんだなんだと言ってしゃがみこんで中を覗いた。
「すごいなぁ…」
そんな風に声を上げる要さんを疑問に思った。
あのリュックには
一体何が入っているんだろう…
勝手に衣服だと思っていた私は立ち上がって二人の傍に寄った。
「いや、でもここで出したら汚れるぞ?」
リュックをひっくり返そうとした隼人を要さんが止めた。
「えーでも遊びたい!」
そう叫んだ隼人に半分にしなと要さんが言うと、隼人は嬉しそうにリュックをひっくり返した。
ガシャガシャガシャ──…と音を立てて
リュックからたくさんのミニカーが出てきた。
「……隼人っ?これ、どうしたの?」
リュックの中を見れば、まだまだたくさんのミニカーが入っていた。
隼人のおもちゃを全部把握しているわけではないが、ミニカーだけは本当にお気に入りで数台しか持っていないのを私は知っていた。
なのに
どうして…?