この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
近くて遠い
第38章 大事なもの



ポタ…ポタ…と紙に涙が落ちる音を聞きながら、震える光瑠の背中を三人は黙って見ていた。





権力



過去



全てに傷付けられ、


歪まれた


光瑠の心に


力ない字で書かれた悠月の最期の言葉が


ゆっくりと



染み渡る。




豊かな家に生まれたはずなのに


どこにも望んだ"豊かさ"はなく…


母と父はうまく心を通わせられないまま、


自分を置いて去っていった───



愛に枯渇し、過去に捕らわれ続ける光瑠に



悠月は…前向きに生きることと、笑って生きることの素晴らしさを教えた。



なのに…



今の自分は───……





ひたすら酒をあおって、鬱々と過ごし、人に当たり散らす…



前に進むどころか


前を見ることさえもやめてしまった……
/518ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ