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近くて遠い
第44章 根源
確かに私はこの仕事を汚らわしいことをしているような気持ちでいたかもしれない……
お金がなくて、"仕方なく"ここで働いて…
そんな私の態度が夕夏さんの気に障ったのも無理はないかも知れない…
「私もまだまだだった。幸ママから謹慎を言い渡されて気付いたの。
本当に、ごめんなさい。」
凛としながら、言った夕夏さんがかっこよくみえた。
許せないくらいひどいことをされたけど…
でも、私は今幸せだから…
「私も、夕夏さんが気に障るような態度を取ったかもしれません…」
私の言葉に夕夏さんが目を見開いてため息をついた。
「……やっぱりあなた、すごくムカつく。
そんなにお人好しでどうするわけ?」
「えっ…」
きつめに見つめられて、身体が再び固まった。
夕夏さんは私の背後を見ると、髪を整えるように触った。
「……まぁ、でもそれがあなたなのね。」
ぽつりと呟くように言った夕夏さんの言葉に私は首を傾げた。
「……お互い、頑張りましょう。」
夕夏さんはツンとした言い方でそういいながらも、とても優しい笑顔を見せていた。
「……はい…」
そんな夕夏さんに、私もつられて微笑んだ。
知らなかった…
夕夏さんもこんなに素敵な笑顔を見せるだなんて…
やっぱり、再びここに来て良かったなと、そんな事を思った。
「もうすぐ開店しまーす」
突然、聞き覚えのある声がして、みんなが持ち場に散っていった。
お金がなくて、"仕方なく"ここで働いて…
そんな私の態度が夕夏さんの気に障ったのも無理はないかも知れない…
「私もまだまだだった。幸ママから謹慎を言い渡されて気付いたの。
本当に、ごめんなさい。」
凛としながら、言った夕夏さんがかっこよくみえた。
許せないくらいひどいことをされたけど…
でも、私は今幸せだから…
「私も、夕夏さんが気に障るような態度を取ったかもしれません…」
私の言葉に夕夏さんが目を見開いてため息をついた。
「……やっぱりあなた、すごくムカつく。
そんなにお人好しでどうするわけ?」
「えっ…」
きつめに見つめられて、身体が再び固まった。
夕夏さんは私の背後を見ると、髪を整えるように触った。
「……まぁ、でもそれがあなたなのね。」
ぽつりと呟くように言った夕夏さんの言葉に私は首を傾げた。
「……お互い、頑張りましょう。」
夕夏さんはツンとした言い方でそういいながらも、とても優しい笑顔を見せていた。
「……はい…」
そんな夕夏さんに、私もつられて微笑んだ。
知らなかった…
夕夏さんもこんなに素敵な笑顔を見せるだなんて…
やっぱり、再びここに来て良かったなと、そんな事を思った。
「もうすぐ開店しまーす」
突然、聞き覚えのある声がして、みんなが持ち場に散っていった。