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近くて遠い
第45章 近くて…
「ふっ…光瑠さんだってさっきお母さんのお墓の前で随分長く手を合わせてたじゃないですか。」



「ん……まぁ……」



光瑠さんは視線を上にしながら、素っ気なく答えた。



「ひかる!もう種入れていい!?」



隼人が向日葵の種を小さな手にいっぱい掴みながら言った。



「あぁ、いいぞ」



光瑠さんが微笑みながら、そう言うと、隼人がバサバサとその種を掘った穴にいれた。




「ちょっと…そんなに入れたら芽が出ないでしょ?ある程度離さなきゃ…」



私が諭すと


光瑠さんと隼人は言われた通り


向日葵の種を等間隔に植えていった。

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