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不良の彼は 甘くて強引
第2章 運命の日
ガタン ガタン、ガタン ガタン..
“ さっきの男の子…ちょっと格好良かったな ”
そんな事を考えながらキャンパスを出て帰りの電車に揺られる。
そんな事…といっても、これは彼女にとっては大きな成長だ。
男への嫌悪感が薄らいでいる証拠
自分でもそう思った彼女からは、自然と笑みがこぼれる。
電車を降りて家へと続く道をとぼとぼと歩きながら
ゆっくりと空を見上げる。
夕焼け──
「綺麗…」
その時、幽かに
どこからか悲鳴が聞こえた。