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不良の彼は 甘くて強引
第10章 本心

それから一ヶ月ほどたったか

柚子は大学から帰宅し机の上にどしりと鞄を置く。




.......




わたしは今まで通り、大学生活に勤しんでいた。



匠さんはわたしの前に現れない。


よく考えれば当たり前のことで彼は曲がりにもせよ医学部の四年なのだから

これから先医師になるのかどうかも知らないけれど、そもそも法学部の方に顔を出す暇など無いはずだし。



そしてそれはわたしも同じで…

大学に合格して浮かれていられる期間は過ぎたと思ってる。


特に法学部なんか、覚えなければいけないことは大学受験の比ではない。


暇を見つけては、書店で買った参考書で暗記暗記暗記…



まぁでもこういう地道作業、わたしの得意分野。



こうやって暗記してる時間

これこそがわたしの青春!

って感じてしまう。






少し


情けないね──







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