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第12章 浴衣祭り

まだまだ先だと思っていたこの行事も気づけばあと一週間。

特に一年生にとっては大学生になって初の行事と言うことで…

このためにわざわざ浴衣を買う友人も多い。


まあ内心祭りなんて子供っぽいと思っていたけれど、やはり高校のころとは自由度が違う。

何だかんだで楽しみなのは
わたしも同じ。


美佳ちゃんは彼氏と行くみたいだから、わたしは邪魔だけはしないように…他の友人に混ぜてもらおう。





むむ

でもやっぱり……こういうお祭りは好きな人と行くのが女の幸せよね。



相手の候補がいないって言ったら嘘になるけど──




「･･･」



いや、あの人は絶対駄目だ。

怖い想像しかできない。



「いったい何を考えてるのよ…バカみたい」