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不良の彼は 甘くて強引
第13章 けじめの時

「どうして会っているの?」
紗織さんは匠さんの元カノだって言っていたけれど、三年前に別れたって…。
柚子は変に思いながら遠くから二人を眺めていた。
匠はポケットに両手を突っ込み何やら紗織と話している。
「……」
互いに一歩も動かない。
どうしようか
今行くのは何か気まずい予感がするし…。
やはり後日、改めて渡した方がいいだろうか。
柚子は手にしたハンカチを眺めてどうしたものかと迷っていた。
再び、道端の二人に視線をもどす。
“すごい…、美男と美女”
少し切なくなってきた…。
やはり今日は帰ろう
そう思った
その時
「…ッ!…っ…紗織さん!?」
紗織が匠に抱きついたのが見えた。

