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不良の彼は 甘くて強引
第17章 深海の魔物
だがいくら心地よいといえども、この刺激は強すぎる…。
「…はぁんッ…、もう…!」
柚子は眉を寄せて切ない声を漏らした。
───
ある日突然、捕らわれた自分
深く暗い海の底…
味わったことの無い世界
憎んで恐れて、翻弄される
あまりにも刺激的なこの…
この魔物……、いや悪魔
あんなに嫌いだったのに
あんなに逃げたかったのに
気づいた時にはもうすでに…
彼に魅了されたわたしでは
もはや逃げることはできない
自分から求めてしまう
傷つくのはわかっているのに…!
「…アっ…アっ‥ハァ…///…あンッ‥…あんッ…っ」
苦しげな唇から発せられる淫らなヨガり声。
「やはりお前の声は…! …ハァ、一級品だな…!」
その苦しそうな表情とモノに纏わりつく柔肉の温かさに、匠は酔いしれる。
「柚子……!」
目を細めて歪んだ匠の唇が、喘ぎの途切れぬ柚子の唇に押し付けられる。
身長差のためそれは匠にとって苦しい体勢だったがそんなことはどうでもよかった。
「ん…ふッ……ハァ…ハァっ…」
それと同時に匠の腰は突き上げる動きから掻き回す動きに変わり
「…っ…ぁッ…ン……」
柚子の身体が悩ましくしなる。