この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
不良の彼は 甘くて強引
第21章 弱者は弱いか







ピューーー…






幽かな窓風が首もとに吹き付け、その窓のサッシと同じように、校舎内の人間たちの身体をカタカタと震えさせる。




柚子がいつも座っていたベンチ。


その場所を周囲から隠していた木々の葉はもう枯れ果て、すっかりなくなってしまっていた。

そこは自然の息吹が彼女に暖かい季節だけに与えていた、一時的な隠れ家だったようだ。





「──…」


彼女は建物の中から奪われた隠れ家を眺めている。



広いカフェテリア。


寒さの伝わる窓側の席は、誰もが座るのを嫌がる場所だ。


でも柚子は、外の景色を一望できるその位置が好きだった。

そこで彼女はベンチに座ってしていたようにノートを開き、いつも通り勉学に励む。



…柚子はもともと、勉強が好きなのだから。



でも今の彼女は全くそれに身が入らない…。





/694ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ