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不良の彼は 甘くて強引
第4章 目覚め
チュン、チュン...
鳥の鳴き声……
パチリと瞼をあげる。
目に映ったのは
倉庫のような部屋の汚らしい天井
「・・・・」
夢じゃなかったのね
できれば、悪夢であって欲しかった。
夢ではない──それを証明するように
吸われ続けた乳首、突き抜かれた秘部が
ヒリヒリと痛んでいた。
周りの様子をうかがおうと首を横に向けると
「……ッ!」
やはりまだ痛かった。
ただ彼女にとって、身体の痛みなどどうでもいい。
ツゥ──‥
溢れ出した涙は頬をつたい
床に零れ落ちた。
チュン、チュン
何も知らない小鳥は朝を告げて可愛らしく鳴いている。
いつの間にか彼女は手の拘束を解かれ、床に仰向けに寝かされていたようだ。
身体の下には薄い毛布が一枚しかれていた。
柚子は身体を起こして物寂しい部屋をキョロキョロと見渡すと、ロングスカートを見つけ急いで引き寄せる。
ショーツは見当たらないので
仕方ない…
スカートをとりあえず履き乱れた服を整えた。
と──
ドアが勢いよく開かれ
「起きたのか」
長身の男が部屋に入ってきた。
「……あ!!」
その男の姿を見て、身体がビクリと反応する。