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不良の彼は 甘くて強引
第26章 連鎖
「‥‥第二 工場の…ガハッ‥…2番ゲート‥っ」
締め上げられる首の息苦しさに堪えきれず、男は直に白状した。
だがそれでも…匠の腕が外されることはない。
「…ガハッ……!!」
「……」
「や、めろ…っ‥」
「…次に嘘を教えたら首をへし折るぞ……!」
「……!!!」
益々強まる腕の力に
男の目が恐怖に見開かれる。
こいつに冗談はない…
やると言えばやる男だ。
「…待て…!!…言うからッ‥、‥15番ゲートだ…!!」
「…それは真実か」
「……っ……、…!」
男はもう限界だった。
そう判断した修一がすかさず止めに入る。
「そこまでにしろ!!」
匠の腕を男の首から引き剥がした。
「──…第二工場…!」
「お前行く気か?…なら仲間に連絡して集めてからの方が…」
「…柚子…!!」
匠は修一の助言を無視し
倒れたバイクを引き起こす。