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不良の彼は 甘くて強引
第26章 連鎖
走り去る匠の後ろ姿。
修一は近くにいそうな仲間に連絡をとる。
それは相手を警戒してのことではない。
万が一、女の身に何かあったら…
匠を止める輩が必要になる。
俺一人では分が悪い。
「…くそッ!!」
そうして、自らが乗ってきたバイクに跨ると匠の後を追っていった。
────
柚子…!
お前は何も関係ない。
これはすべて、俺が蒔いてきた種だ。
俺がやってきたことの報いだ。
罰を受けるべきは
傷つかなければならぬのは
お前ではないだろう…!?
俺の汚れた世界にお前を巻き込んでたまるか。
もう二度と、お前に怖い思いなどさせない、怯えた顔など見たくはないと
そう誓ったんだ……!
たのむ
間に合ってくれ……!!