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不良の彼は 甘くて強引
第33章 甘くて、強引
柚子を抱きしめていた匠の手
その片方が…服の下に滑り込む。
「…ん…っ」
急いで着たパジャマの下は何も身につけてはおらず生肌に直接触れた彼の指
柚子の身体が怯えたように一瞬縮こまった。
「……っ」
匠の喉元が大きく動く。
数ヶ月ぶりの…その滑らかな手触り。
若干濡れた彼女の肌は
匠の指にしっとりと吸い付き
柚子を捕らえた片腕に力がこもり始める──
「…んんっ」
脇腹を撫でさするその指に、柚子は僅かに腰をくねらせ、鼻から甘ったるい声が漏れた。
「……」
まるでそれが──
合図だったとでもいうように
匠の両手が服の中に差し込まれ、そして一気にたくしあげる。
彼女から衣を一枚奪い去ると
再びその身体を捕らえた。
「……!」
柚子に戸惑う余裕を与えぬ彼の舌はすぐに差し込まれ、口内の奥深くまで入り込み…上顎、歯列を舐めなぞる。
素肌を晒した柚子は
「…っ」
二人の身体の間に腕を入れた。
「…ぁぁ…っ」
「…ハァ…、柚子…!」
チュルリと舌が抜かれたかと思えば、彼の熱っぽい声が耳元で囁かれ──
「寝不足だと言ったが…」
「……!」
「…悪いな」
匠の顔が首筋に埋まる。
「…今夜もお前を…寝かせる気はない…!」
「……っ」
首筋に吸い付いた唇から
…ねっとりと舌が現れた。