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不良の彼は 甘くて強引
第33章 甘くて、強引
「…ハァ……」
途切れた愛撫
そしてぐったりと、彼女は横向きに身体を倒した。
…柚子はまだ一度も絶頂に達してはいない。
だがイク寸前を途切れなく味合わされ、むしろ彼女の疲労は大きかった。
片手を胸にあてて乱れた呼吸を整える柚子
それを見ながら立ち上がった匠は、手の甲で唇を拭うとベルトに手を掛け抜き取り
その逞しい裸体が横たわる彼女の前に露わになる。
「…辛いか?柚子」
...ギシッ
彼の体重を受けて軋むベッド。
匠は柚子の上に被さると、大きく上下するその肩に手を添えて、上気した頬にキスを落とした。
「イキそうでいけない感覚は、辛いだろうな…──」
「……ハァ…」
「だが我慢しろ」
「…ンんッ」
柚子のナカに、彼の長い指が一本、ゆっくりと差し込まれる。
「今夜はお前に…最高の果てを与えてやる」
「…?…っ……ッ」
「そのためには準備が必要だ」
「…でも…っ、苦しい…!」
柚子の抗議を聞いて
「……ふっ」
彼は愛おしげに笑った。
「──…それに、以前にも言ったな…。可愛いものは…、苛めたくなるのが男の性だ」
こればかりは
どうしようもない
悶える彼女にそう囁いた。