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不良の彼は 甘くて強引
第34章 もう一度…


「…っ…ハァ…ッ…」


柚子の呼吸が落ち着いていくにつれ、背後の吐息の余裕の無さが強調される──



「──…クっ…」


柚子を捕らえたまま、彼は低く呻いた。


…まさかここまで自分が追い込まれるとは


玉のような汗の滲む彼の顔には自嘲的な笑みが浮かんでいた。


絶頂の余韻に浸る柚子はおそらく気づいていない。

一度果てた彼女の身体が、未だ中に入っている彼のものに強烈な快感を与えていることに。



「…っ」

匠は額に汗を滲ませ…

大きく上下する彼女の肩に手を添えた。



「…っ…柚子…」

「………ハァ…」

「…っ…おい…!」

「──…は…い…?」

「顔を見せろ…」

「……あッ」


匠は手を彼女の太股の間に入れると、片足を担ぐようにして持ち上げ二人の体位を変える。



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