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不良の彼は 甘くて強引
第34章 もう一度…
体位を変えられ仰向けになった柚子は小さく喘ぐ。
両膝を抱えられた彼女は彼のものがより深く挿れられる形となった。
「…ふん、…とろけた表情しやがって……っ」
薄目を開けて匠を見る柚子の紅潮したその顔。
匠はニヤリと笑った。
「…匠さんは…苦しそう…」
「…ッ…当たり前だ」
すばやく切り返す。
「これだけ強く…絡み付いてこられたらな…!!」
「…ぁッ…あぁ…っ…」
匠が腰の動きを再開すると、柚子の表情が一瞬で崩れる。
切なく眉を寄せて枕元のシーツをぎゅっと掴んだ。
軽く腰を揺するたびに少しずつ乱れ始める彼女の姿に、匠は目を細めて魅入る──
「……いい声だ…ッ」
「…んッ…」
熱く溜め息混じりに呟いた匠は、身体を倒して柚子と重なり合った。
「…わたし…っ…ハァ…、わたしも…匠さんの声がスキです……ッ」
そう言った柚子は彼の背に手を回して力の入らぬその腕で引き寄せる。
「……ッ」
「…呼んでほしい…!」
「…」
「…名前…ッ…アっ…、…呼んでほしい…ッ──!」
「──…柚子…」
「……っ」
柚子の頼みを聞いた彼が
耳元でその名を囁く。
たった其れだけで、柚子の身体は益々熱をもった。
「…ッ……柚子…」
「…ン…アっ…ッ」
「…柚子……」
「……っ…」
その艶のある低音が彼女の鼓膜を震わすたびに
ゾクゾクとした感覚が柚子の背を走った。