この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
不良の彼は 甘くて強引
第35章 エピローグ


時刻は午後の四時ごろ──

日が暮れるにはまだ早い。




冬に葉の落ちた木々は春の訪れに合わせて新芽を出し、ベンチを覆うように木洩れ日を作っていた。






「……?」



カラカラと音をたてながら転がってきた空き缶が、柚子の足下でピタリ止まる。




どこか──

自分と重なって見える

そんな風に感じた。





なんとなしに時が過ぎ去る中で、わたしはずっと、どこか遠くを想って過ごしてきた。


そんな地に足つかぬ気持ちのまま、毎日毎日…


気づいたらわたしは、あの時のあなたと同い年になっていました。



二十歳の誕生日も
成人式も終わった。







「…あれから二年……、もう……経ったのに」






あなたはまだ、帰ってこない───。






/694ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ