この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
不良の彼は 甘くて強引
第2章 運命の日


「ふうぅー、疲れた…」


講義が終わり座ったまま伸びをする柚子。



「ねー、柚子ちゃん」

「うん?ええっと…」

「奈々だよ!な・な!」


ああっ、そうだったそうだった!
ごめんね、人の名前覚えるの苦手で……

そう弁解する柚子。



そのまま会話ははずみ
奈々は驚きの声をあげる。


「柚子ちゃん、まだサークル決めてないん!?」

「うん、そう…なんだよね」

「習い事とかしてるん?」

「いゃあー……」

してた、実は。


「勉強ばっかりじゃあダメじゃけんね。また決まったら教えて」


ちなみに、広島出身の奈々ちゃんは可愛い広島弁。


バイバーイと手を振って奈々ちゃんはダンスサークルの練習に行ってしまった。




ダンス…いいなぁ



彼女は運動が苦手なわけではない。むしろ、昔から運動神経は良い方だったし。




「──…」



あの事件の後──


高校生になった彼女が習い始めたのは
合気道だった。


ようするに護身術。


だからと言って何かの役に立つわけでもないし、実際、習った技を教室の外で誰かに使ったことは一度もない。


あの事件への、これが彼女なりの向き合いかただったのかもしれない。


もともとの運動神経の良さと " 真面目 " な性格が手伝って彼女の技術はみるみる上がっていき…

気づけば 教室で一番になっていた。


華奢に見える体は実はしなやかな筋肉に覆われていることを、高校の友達は誰も知らなかったであろう。



/694ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ