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レモンティーな朝焼け―母娘調教―
第31章 Pホテル
(きっと、私がいやらしい女だからだわ・・・)

結論はそこにいきつく。

それが媚薬を飲まされたせいだとは知らない香奈子にとっては、残酷な答えだった。

今は自分の本性が淫乱な女だと認めてしまうしかない。

しかし、それでも香奈子には竹内を愛する事など考えたくもなかった。

憎しみはまだ消えてはいない。

身体は奪われても、僅かに残る理性までは捕らえられたくはなかった。

喪服はその決意の現れである。

今夜はキッパリと男に告げるつもりだった。

もしも脅すようだったら、法に訴えてでも拒否しなければいけない。

受け入れたとはいえ、レイプされた事には変わりは無い。

証拠の映像は愚かにも男から送られていたのだ。

法廷で証言すれば決して負けはしないだろう。

家庭は崩壊するかもしれないが、このおぞましい男に一生つきまとわれるよりは遥かにましである。

竹内も折角ここまで成功した自分の人生を捨てる事はしない筈だ。

夫には全てを話して離婚するしかない。

只、愛する圭子に嫌われる事は耐えがたいものではあったが、香奈子自身にふりかかる罪は避ける事は出来ない。

男に犯された瞬間から自分の人生は終わったものだと諦めていたのだ。

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