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レモンティーな朝焼け―母娘調教―
第32章 思い出づくり
「い、いやぁ・・・」

まぶしいライトが照らすステージで女が苦しそうに悲鳴をあげた。

それはギャラリーの好奇心を満たすには、十分なリアクションだった。

男達は卑猥な笑みを浮かべ、生贄になった女にギラツイタ視線を飛ばしている。

「や、やめてください・・・」

唇を震わせて懇願する女に、同情するものなどいない。

ただ一人、香奈子という例外を除いては。

(あああ・・・・)

香奈子もステージの女と同様に、恐怖に怯えていた。

真っ暗な会場に浮かび上がるステージは廻りの興奮とあいまって、異様な雰囲気をかもし出している。

ギャラリーの中には女連れの客もいるのだが、純粋にショーを楽しんでいるのか忍び笑いを漏らす者もいるほどだった。

だが、香奈子にとってはひとごとではない気がする。

大勢の前にさらされた女の姿に、無意識に自分を重ねてしまうのだ。

顔立ちも似ていなくもなく、豊満なバストやスリムなプロポーションが余計に香奈子を連想させる。

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