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レモンティーな朝焼け―母娘調教―
第32章 思い出づくり
「あっ・・・・・んっ・・」

気がつくと竹内の手がブラウスの中に入り、ブラジャー越しにバストを掴んでいた。

「んっ・・・・ふっ・・・・んん・・・」

抵抗する訳でもなく、香奈子は愛撫に身をまかせている。

(ああ・・・・・い・・い・・・)

ステージの女と同化した心は、快感を素直に受け止めていた。

太い指がブラジャーの隙間からまさぐるのを、身をよじるようにして待っている。

「あー・・・・」

ゴツゴツした感触が敏感な場所を探り当てると、感極まった声を漏らした。

「フフフ・・・」

笑い声に振り向いた香奈子は、逃げようともせずに竹内の顔を見つめている。

死をも覚悟して挑んだ決心も、巧妙な罠に無残にも砕かれてしまったらしい。

自分の心に裏切られる度に、隠微な欲望が植えつけられていく。

「あふぅ・・・・んん・・・」

甘えた声を漏らしながら、携帯電話の待ち受け画面にあった自分の顔を思い出していた。

(いやらしい・・・・・かお・・・)

ウットリとした表情は、誰が見ても淫乱そのものではないか。

『約束しますよ。あなたが望まない限り絶対に僕からは手を出しません』

男の言葉を信じていたわけでもない。

現に、こうしてバストを愛撫されている。
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