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レモンティーな朝焼け―母娘調教―
第32章 思い出づくり
『ああっ・・・・い、いやぁっ・・・』

反射的に漏れた泣き声は、気持ちを如実に物語っている。

『ふふんっ・・・』

女が見逃す訳もなく、鼻をならして笑った。

『どうして欲しいの、言ってごらん?』

シルクハットの男が優しい声で聞く。

『あっ・・・あ・・・・・・・ほ・・・しい』

シーンと静まり返った場内に、か細い声が響いた。

『や・・・・めない・・・で・・・』

心の底から搾り出しているようで、リアルに胸を打つのであった。

「ああ・・・・あ・・・」

香奈子は身体に巻きつく男の腕にすがりながら、見つめている。

調教される女に感情移入しているのか、イタブリの言葉を聞く度に、しびれるような快感を無意識に受けていた。

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