この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
レモンティーな朝焼け―母娘調教―
第14章 二度目の訪問(第三部)
『私達、別れませんっ・・・』
血管が浮き出る程興奮している父の顔から視線をはずす事も無く、香奈子は宣言した。
『もしも、許して頂けなければ家を出ます』
淡々と話す娘の口調に、父は並々ならぬ決意を感じたらしい。
長い沈黙の後、口を開いた。
『わかった・・・・許してやろう・・・』
その言葉に、一番衝撃を受けたのは晴彦であった。
(ま、まさか・・・・)
こんなにあっさりと、結婚の許可がおりるとは考えてもいなかったのだ。
『それで・・・・大学はどうするつもりだ?』
『行きません・・・家で・・・家で子供を育てます』
『そうか・・・・じゃあ、晴彦君は私の会社に入社しろ』
『で、でも・・・まだ卒業まで』
『中退すればいいじゃないか、学部は出てるんだし』
ギロリと睨み付けた。
『それとも何だ・・・・無収入で、香奈子達を養うつもりだったのか?』
『い、いいえ・・・』
実は何も考えてはいなかった、とは言えない。
『じゃあ、私の会社にくるんだな?』
有無を言わせぬ口調だった。
『は、はい・・・・』
(ええっ・・・・な、何だよ・・・・これ?)
いつの間にか、人生の、これからの晴彦の生活が一気に決められていこうとしている。
血管が浮き出る程興奮している父の顔から視線をはずす事も無く、香奈子は宣言した。
『もしも、許して頂けなければ家を出ます』
淡々と話す娘の口調に、父は並々ならぬ決意を感じたらしい。
長い沈黙の後、口を開いた。
『わかった・・・・許してやろう・・・』
その言葉に、一番衝撃を受けたのは晴彦であった。
(ま、まさか・・・・)
こんなにあっさりと、結婚の許可がおりるとは考えてもいなかったのだ。
『それで・・・・大学はどうするつもりだ?』
『行きません・・・家で・・・家で子供を育てます』
『そうか・・・・じゃあ、晴彦君は私の会社に入社しろ』
『で、でも・・・まだ卒業まで』
『中退すればいいじゃないか、学部は出てるんだし』
ギロリと睨み付けた。
『それとも何だ・・・・無収入で、香奈子達を養うつもりだったのか?』
『い、いいえ・・・』
実は何も考えてはいなかった、とは言えない。
『じゃあ、私の会社にくるんだな?』
有無を言わせぬ口調だった。
『は、はい・・・・』
(ええっ・・・・な、何だよ・・・・これ?)
いつの間にか、人生の、これからの晴彦の生活が一気に決められていこうとしている。