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新解釈 紺屋の女房
第4章 おかみさんの情け

激しく腰を突き合うことは出来なかったが
誰にも知られてはいけない密通という情事に
お玉はすぐさま絶頂を迎えた。
両の脚で久蔵の腰を挟み込んで
逃げられなくしてしまったから
嫌でも女陰(ほと)の中に精を吐かねばならんかった。
「母上さま。よろしいのですか?
このまま私の子種を…中に出してもいいのですね?」
願いが通じたとばかりにお玉は久蔵にしがみついた。
逃げ場を失った久蔵は「出る!!」と一言呻くと
とびっきりの濃い子種をお玉の中に噴きこんだ。

それから久蔵は身を粉にして働いた。
わずかな給金は己の贅沢に一切つかわずに
せっせと貯めこんだ。

そして、計画通りに三年にして、
ようやく10両を貯めることが出来た。
久蔵は10両を握りしめて遊郭に走った。
しかしながら、どこの馬の骨ともわからぬ男が
不意に訪ねてみたところで相手にされぬ。
何がなんでも太夫に会いたいと
久蔵は、茶屋の店先で土下座をした。

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