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第4章 Day 3

真子のイケナイ妄想は、予想以上に早く現実のものとなった。

コーチから食事に誘われたのだった。

本来ならコーチと生徒がプライベートで会うことはアウト。

それなのに、なぜ？

今にして思えば言い訳がましくなるけれど、真子はコーチを恋愛対象として、つまりは「男」として見ていなかったから。

イケナイ妄想対象となってはいたけれど、リアルにそういう関係になることないだろうと確信に近い思いがあったから。

だから食事に行っても「そういうこと」にならないと漠然と自信はあった。

そして何よりも、真子には「そういう」経験がなかったことが自分自身に対する免罪符のようにコーチと食事に出かけることを自分に許したのだった。