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第2章 挿入

「ああ！　いいわ……」
徐々にスムーズな動きになってきました。
スムーズになると、だんだん動きが早くなってきました。

ああ、"男"の動きです。
「あっ……あっ……あっ……」
彼のピストンの動きに合わせ声が出てしまいます。
彼の身体を挟むように脚を回し、腰の上に私のかかとを乗せました。
いつもの癖です。
わかりますよね？
あなたとの時も、最後はいつもこの形になりました。

「あっ、いい……もっと……もっと」
いえ、違うのです。
彼に、私が感じていることを伝えないといけないのです。
だから言っているのです。

ああ、スムーズです。
ああ、男です。
彼はやはり、男です。
私の耳元で聞こえる彼の息遣いが、だんだん早くなってきました。

彼の動きが急に止まりました。
「はっ……はっ……はうっ……あっ……」
顔をしかめています。
もしかして……もう……？