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あなたへ……千鶴子より
第3章 射精
「いきそう……?」
私は思わず訊いてしまいました。
「うんっ」
彼は今にも泣きそうな顔で私に訴えました。

私の胸がまた、ぎゅうっと締めつけられました。
思わず彼を抱きしめました。
愛おしかったのです。
この若くて、ぎこちなくて、真っ直ぐな彼が。
私は彼に生きている悦びを与えたいと思いました。

私は言ってしまいました。
「うん、いいよ、いっていいよ、我慢しないで、そのまま、いって」
「うんっ!」
「うん、いって、そのまま私の中でね」
「うんっ!」
そう言うと、彼がまた動き始めました。
前よりも早く。
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