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好きになってくれてありがとう
第13章 ただいま東京
目が覚めたとき後ろからなにかに包まれていて心がすごく暖かかった。
「起きたか?」
「あ!おはよう、起きてたの?」
「理恵が動いたので目が覚めた。」
少ししか体を動かしていないはずなのに起こしちゃったのか。
もしかしたら夜寝ているときに寝返りをするたびに起こしちゃっていたかもと心配になった。
「よく寝た!朝はホテルの隣に美味いパン屋があったんだ。テイクアウトして部屋で食べないか?」
「もしかしてKOTOBUKIでしょ?」
私は店の入口を移した画像を見せる。
「あー、そこそこ。」
実はKOTOBUKIは同級生のご両親がさてるお店でこっちに帰ってきてからすぐに向かった。
学生時代からよくお世話になったお店のひとつ。
「大好きだったの。こっちに戻ってきて一番に行ったお店ー!」
買ったクロワッサンとお店の入口をカメラにおさめその時の画像を見せた。
「クロワッサン美味そうー。」
「近くに公園があるの。そこで食べたい!!」
「分かった分かった。準備していくか?」
「うん!!」
朝から楽しみがあってウキウキしちゃう!とはしゃぐ私とわらっている翼さん。
もう明日には帰っちゃうから寂しくなるなと思っていた。