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好きになってくれてありがとう
第3章 プロポーズ
「松本様、藤堂が参りました。」
すると松本様は部長を見つけると笑顔になった。
どういう知り合いか気になるが私は頭を下げて受付の中に戻る。
「翼、元気かしら?」
「いらっしゃいませ、松本様。」
「ま、そんな他人行儀な。」
そんな会話をしているのを私の耳は拾ってしまった。
「ところで翼、この前のお見合いの話はどうするの?」
「はぁー。」
部長は松本様に向かってため息をついた。
「部長!!」
私は慌てて受付を出て松本様に近づく。
「お客様になんてことを。
松本様大変申し訳ございませんでした。」
私は深く頭を下げる。
「いいのよ。」
「いいんだよ。」
二人の声が揃った。顔を上げて二人を見ると松本様はすごく笑顔、部長はうんざりした表情だった。
そして松本様から衝撃的な言葉を聞いてしまった。