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好きになってくれてありがとう
第4章 元カレ襲来
部屋を出て抱きしめられたままマンションの下にいた車のドアを開けてくれた。
「月島、怖かったよな。もう大丈夫。」
後部座席に乗せられて隣りに座った部長は私の背中を優しく撫でてくれていた。
運転席には見たことある男の人が座っている。
「月島、遠藤とちょっと待っててくれ。すぐに戻ってくる。」
そう、車にいた遠藤さんは今日岸さんと一緒にマンションの鍵を交換してくれた人だった。
「ちょっと待っててな。」
部長は優しい声でそういうと遠藤さんとミラー越しにアイコンタクトをとり出ていってしまった。
「月島さん、藤堂先輩なら大丈夫です。必ず解決してくれます。」
「ありがとうございます…」
部長を先輩と言った遠藤さんはよかったらどうぞと温かい缶のココアをくれた。