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見習いドS彼氏
第8章 『飼い主』
しかしそんな奈緒の恐怖をよそに指定時間を過ぎても綾宮からの連絡はなかった。
来ない方がいいに決まっているそのメールを確認するように何度も携帯をチェックしてしまうのは被支配者の悲しい習性といえた。
突如携帯がメール着信を告げ、ビクッと震えたがそれは恋人からのメールであった。
いつもは智輝からのメールを確認すると顔がふにゃけてしまう奈緒だったが、この日ばかりはひきつった苦笑いしか出なかった。
結局一夜明けても綾宮からの連絡はなかった。
そのことに安堵のため息をつきながらも奈緒の脳裏には暗い研究室で一人で黙して座り、奈緒の到着を待つ綾宮が浮かび上がった。
その光景は全身の毛を逆立てるくらいの恐怖を奈緒に与えた。
来ない方がいいに決まっているそのメールを確認するように何度も携帯をチェックしてしまうのは被支配者の悲しい習性といえた。
突如携帯がメール着信を告げ、ビクッと震えたがそれは恋人からのメールであった。
いつもは智輝からのメールを確認すると顔がふにゃけてしまう奈緒だったが、この日ばかりはひきつった苦笑いしか出なかった。
結局一夜明けても綾宮からの連絡はなかった。
そのことに安堵のため息をつきながらも奈緒の脳裏には暗い研究室で一人で黙して座り、奈緒の到着を待つ綾宮が浮かび上がった。
その光景は全身の毛を逆立てるくらいの恐怖を奈緒に与えた。