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見習いドS彼氏
第9章 毒牙
「奈緒の変態的な趣味に付き合ったあとに優しく抱いてくれたことはなかったか?」
あった。
奈緒は心の奥がちくっと痛んだ。
綾宮はそんな微妙な奈緒の心の動きを見逃さない。
「それが彼の本心だよ。普通に愛してやりたいという」
智輝はどんな気持ちで私を責めていたのだろう?
楽しい?
悲しい?
辛かった?
それとも……
苦しかった?
「もう許してやれ。彼を自由にしてやれ。それが奈緒に出来る最後の優しさで愛情表現だ」
綾宮は再び冷たい声に戻って奈緒に縛り付けた縄をほどいてやった。
その間、奈緒はじっとうつむき一言も喋ることが出来なかった。
そして奈緒は携帯を取り出し、智輝に短いメールを送った。
『別れましょう。さようなら』
あった。
奈緒は心の奥がちくっと痛んだ。
綾宮はそんな微妙な奈緒の心の動きを見逃さない。
「それが彼の本心だよ。普通に愛してやりたいという」
智輝はどんな気持ちで私を責めていたのだろう?
楽しい?
悲しい?
辛かった?
それとも……
苦しかった?
「もう許してやれ。彼を自由にしてやれ。それが奈緒に出来る最後の優しさで愛情表現だ」
綾宮は再び冷たい声に戻って奈緒に縛り付けた縄をほどいてやった。
その間、奈緒はじっとうつむき一言も喋ることが出来なかった。
そして奈緒は携帯を取り出し、智輝に短いメールを送った。
『別れましょう。さようなら』