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幼なじみとSEX×5 〜ダメだとわかりながら抗えないカラダ〜
第10章 【Chapter10/5人に愛されて……】





あれ……?これはもしや、破水なのでは?




ポン!とか音が鳴る訳じゃないんだ。
やっぱりチョロチョロと流れてくる水のような液体。
心配してトイレ前に来た京ちゃんに事情を説明して産婦人科に電話した。




痛みの間隔を聴かれた瞬間にまた痛みに襲われまだ20分くらいだと答える。
10分おきになったら荷物を用意して病院に来るよう指示された。




あまりにも急で皆が一番ソワソワして落ち着きがない。
初産だから時間かかるよ?って言ってるのに。
その間何度も尿意を感じてトイレに向かう。
時間もちゃんと計って鈍痛の間隔が短くなってきた。




陣痛タクシーを登録していたのですぐに移動は出来た。
荷物を持った京ちゃんがオロオロしながら私を支えて受付を済ませる。




大きなお腹が少し下がってきてるのがわかった。
処置室で診てもらうとやっぱり破水していて今日中に産ませてあげるねと主治医の先生が駆け付けてくれた。




繋がった点滴から促進剤が投与され5分間隔にまで縮まる。
汗を拭いてくれたり水をストローで飲ませてくれたり手を握って見守ってくれる京ちゃんは頼もしい。




「あぁ、紘子、痛みだけはわかってあげれなくてごめん」




大丈夫……頑張れって言いたくても簡単に言えないんでしょ?
どんどん破水してる。
痛みも半端なく襲ってきた。
真夜中に差し掛かる頃。
日付けは変わって、何度も家で練習したラマーズ法で呼吸を整える。




でもそんなの実際は実践出来ないくらい痛みが強くて奥歯が欠けてしまうほど食いしばる。
自然と唸り声が響く。




「はい、本田さん、今から分娩室に移動しますよ、歩けそう?」




助産師さんが声を掛けてくれるけど返事も出来ない。
車イスを持ってきても乗れない。
痛い……これ落ち着くの待ちたい。
いや、落ち着くのなんて無理だな。
ずっと続いてて破水も。




「あっ……」




一気に下がってきた気がした。
お尻の方まで。




「痛くても間隔なくなってきてるからそのまま乗って、大丈夫、赤ちゃんも頑張ってるよ」




そう言われ支えられ車イスにやっと乗れた。
慌ててついてくる京ちゃんも分娩室に入る。
勿論、立ち会い出産を希望している。









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