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幼なじみとSEX×5 〜ダメだとわかりながら抗えないカラダ〜
第10章 【Chapter10/5人に愛されて……】
脚元にタオルを掛けられ、グリップを握っていきむ。
「はーい、また痛み来るよ、思いっきり息吐いてー!」
無理無理無理っ!
痛い、裂けそう、これが陣痛マックスの痛みなの?
無痛にすれば良かったかも。
「赤ちゃん、頭見えてきたよ、もうひと押しだよ、お母さん頑張れ、次の陣痛でまた思いっきり息吐いてね、出るよ」
グリップを握り直して再びやってきた陣痛に耐えながら息を吐いた。
産まれた瞬間は意識が朦朧としていたが産声を聴いた瞬間、私たちも泣いた。
「元気な男の子ですよ」
性別は聞いていたので顔は4Dエコーで見た通りだった。
目を真っ赤にしながら京ちゃんに
「ありがとう、紘子」と言われてまた泣いてしまう。
分娩室で記念写真を撮って初抱っこした京ちゃんも撮った。
「ヤバい……すげぇ……」ってばっか言いながら泣いてる。
言葉にならないよね。
胸がいっぱいで「可愛い」しか言えない。
回復室で抱き合いながら私たちはキスをした。
身体を気遣いながらも絡める舌が止まらない。
ガラッとドアの開く音がして仕切りのカーテンを開けて入ってきた看護師さんに思いっきり見られて「あ……ごゆっくり」と言われて真っ赤になった。
数分後にまたやってきた時は顔合わすのが超絶恥ずかしい。
「点滴替えるね」としか言われなかったけど絶対ナースステーションで噂されるやつだ。
命賭けの出産を終えた直後に盛る夫婦。
ありゃ絶対年子産むタイプだ…なんて言われてたらどうしよう。
なんて、思う余裕もなく後陣痛に悩まされる。
悪露も結構な量だし、ドーナツクッションがないと座れない。
しかし、食欲は半端ない。
おやつまで平らげて寝る。
翌日は幼なじみの皆と2人の両親が初孫を見に来た。
目や口元は私似で髪質は京ちゃん似だ〜とか何とか言いながら早くも退院日を迎える。
そこから1ヶ月、私が床上げするまで母と義理母が交代で孫の面倒を見てくれたり、家事をこなしてくれた。
母親になってもやっぱり周りに支えられて人は生きていくんだなと改めて思う。
ようやく母乳だけで足りるようになり、一生懸命飲もうとする我が子に癒やされつつ、赤ちゃんの舌にも少し感じてしまう自分も居た。